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・これまでもいくつか実例が出てきましたが、中国語の動詞述語文の文頭に置かれる成分は、常に動作主とは限りません。「主題-コメント」という角度から語が並べられ、結果的には動作主ではない成分が文頭に置かれることも少なくありません。次の最初の例のように、文脈で明らかならば動作主が省略されることもしばしばあります。
午饭 吃完 了。
Wu3fan4 chi1wan2 le0.
お昼ご飯は食べ終わりました。
这 种 书 买 的 人 不 多。
Zhei4 zhong3 shu1 mai3 de0 ren2 bu4 duo1.
こういうタイプの本は買う人は多くありません。
数学 我 是 外行。
Shu4xue2 wo3 shi4 wai4hang2.
数学はわたしは素人です。
・2つ目の例文は、“这种书”に 対して、“买的人”(主語)+ “不多”(述語)という組み合わせが述語になっており、「主述述語文」と呼ばれます。3つ目の例文も同様の構造です。”
“コラム:主題文
厳密に言うと“我看电视”(わたしはテレビを見ます。)のような動詞述語文も、“我”という動作主が文全体の主題であり、“看电视”が、「わたしがどうするかというと」というコメントです。「動作主-動作」と「主題-コメント」という組み合わせは、本来は異なったレベルでの分析なのです。”