【中国語】文法理論54:介詞フレーズ補語

“在” + 場所 + 動詞 → 動作が行われる場所
動詞 + “在”+ 場所 → 動作が到達し存在する場所

・「“在” + 場所」は介詞フレーズですから、「“在” + 場所 + 動詞」のように、前から動詞を連用修飾するのが基本語順です。ところが「“在” + 場所」は、「動詞 + “ 在” + 場所」のように、動詞の後ろに置かれる語順もあります。「“在”+ 場所」という介詞フレーズが補語になった介詞フレーズ補語と言います。ただし、「動詞 + {“在” + 場所}」ではなく「{動詞 + “在”} + 場所」と考え、“在”を結果補語と分析する考え方もあります。 

・「動詞+ “在” + 場所」は、「動作をした結果、人や物が場所に到達しそこに存在する」という関係を表します。例えば“贴在墙上 tie1 zai4 qiang2 shang0”(壁に貼る)は、「貼るという動作をした結果、貼られた物が壁の表面に存在している」という角度からの表現です。

请 记 在 笔记本 上。
Qing3 ji4 zai4 bi3ji4ben3 shang0.
どうぞノートにメモをしてください。

桌子 放 在 墙角 比较 好。
Zhuo1zi0 fang4 zai4 qign2jiao3 bi3jiao4 hao3.
机は部屋の角に置くのがわりと良いです。

・「“在”+ 場所 + 動詞」も、動詞に“着zhe”をつけて状態が出現している場所を表せますから、「動詞 +“在”+ 場所」と結果的に意味が重なる場合もあります。

挂历 在 墙 上 挂着。
Gua4li4 zai4 qiang2 shang0 gua4zhe.

挂历 挂 在 墙 上。
Gua4li4 gua4 zai4 qiang2 shang0.
カレンダーは壁にかけてあります。”
“コラム:介詞フレーズ補語
“于”“自”“向”など、一部の文言に由来する書面語(書き言葉)で用いる介詞、介詞フレーズ補語を作ることがあります。

来 自 上海
Lai2 zi4 shang4hai3
上海から来た

生 于 一 九 六 五 年
sheng1 yu2 yi1 jiu3 liu4 wu3 nian2
1965年生まれ”