【中国語】文法理論25:指示代詞(3)「この~/あの~/どの~」の言い方

・数が2つ以上の物を指示する際には、指示代詞“这/那/哪”の いずれか の後に数詞を置き、その後に「量詞+名詞」と並べます。日本語には量詞に該当する訳語がないことが多いので注意しましょう。
 数が1つになると通常は“一”は省略され、“这/那/哪”が量詞と直接結びます。
 その“这/那/哪”が 量詞と直接結ぶ形の中でも、最も広く常用される量詞“个”との結びつきが慣用的な結びつきとして固定化し、その結果“这个/那个/哪个”は すでに一語化しています。

・これらの指示代詞の発音は、本来“这zhe4/那na4/哪na3”でですが、話し言葉では“这zhei4/那nei4/哪nei3”という発音でよく使われます。どちらでも違いはありませんが、本書では便宜的に後者の話し言葉の音を採用しています。

・「この~/その~/あの~/どの~」と言うときは「指示代詞 + 量詞 +  名詞」の形になるのに対して、前後の文脈や場面で指し示している名詞が 何かがわかっているときには、その名詞を省略して「指示代詞 + 量詞」、またはそれが一語化した“这个/那个/哪个”で止めることができます。「これ /それ/あれ/どれ」に 相当する言い方です。通常、単独の“这/那”は“是”構文の主語では使えますが、動詞の目的語の位置では、この量詞を伴った形を使う必要があります。

你 要 哪个?
Ni3 yao4 nei3ge0?
あなたはどれがいるの?

我 要 这个。
Wo3 yao4 zhei4ge0.
わたしはこれがいります。

这 两 中 颜色, 你 喜欢 哪 种?
Zhe4 liang3 zhong3 yan2se4, ni3 xi3huan0 nei3 zhong3?
この2つの色では、あなたはどちらが好きですか?”